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象牙質知覚過敏症とは?歯周病の関係は?

歯の痛みや冷たいものにしみる感覚、皆さんも一度は経験したことがあるかもしれません。この「しみる」痛み、もしかしたら象牙質知覚過敏症が原因かもしれません。そして、この症状は歯周病とも深く関係しているのです。今回は象牙質知覚過敏症の定義から原因、治療法、予防策について詳しく解説します。

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象牙質知覚過敏症の定義

象牙質知覚過敏症とは、歯の内側にある象牙質が外部の刺激(冷たいものや甘いもの、歯ブラシの接触など)に反応して短く鋭い痛みを感じる状態を指します。この痛みは一過性ですが、不快感を伴うことが多く、日常生活に支障をきたすこともあります。


象牙質知覚過敏症の原因

象牙質知覚過敏症は以下の要因によって引き起こされます:

  1. 不適切なブラッシング
    硬い歯ブラシや強すぎる力でのブラッシングは、歯肉を傷つけ、歯肉退縮を招く可能性があります。これにより、象牙質が露出し、刺激に敏感になります。
  2. ブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)
    歯ぎしりや食いしばりは、歯の表面に過度な力をかけ、エナメル質を摩耗させることで象牙質が露出します。
  3. 加齢
    年齢とともに歯肉は自然に下がることがあり、これが象牙質の露出を引き起こします。
  4. 過剰なスケーリング・ルートプレーニング
    過度な歯石除去や根面のクリーニングが、エナメル質を薄くし、象牙質に刺激を伝えやすくすることがあります。

象牙質知覚過敏症と歯周病の関係性

実は、歯周病患者の約60%が象牙質知覚過敏症を併発していると言われています。この2つは密接な関係にあり、以下の悪循環が見られます:

  1. 象牙質知覚過敏症が原因で、痛みのためブラッシングが不十分になる
  2. 歯垢(プラーク)が蓄積し、細菌が増加
  3. 細菌が酸を産生し、刺激に対する感受性が増加
  4. 象牙質知覚過敏症が悪化

さらに、細菌増加は歯周病やう蝕(虫歯)の発症・悪化に繋がります。このように、象牙質知覚過敏症と歯周病は相互に影響し合うため、どちらか一方を放置するともう一方が進行する可能性が高くなります。


象牙質知覚過敏症の治療法

象牙質知覚過敏症の治療法は、原因や症状に応じてさまざまです。

  1. 根面被覆治療
    歯肉退縮が進行している場合、結合組織移植術などの歯肉を回復させる治療が行われます。これにより、露出した象牙質が保護されます。
  2. 歯磨剤の選択
    硝酸カリウム配合の歯磨剤:痛みの原因となる神経伝達をブロックします。
    フッ化物配合の歯磨剤:歯の再石灰化を促進し、象牙質の保護層を強化します。
  3. 歯科医院での治療
    歯科医院では、高濃度のフッ化物塗布やレーザー治療が行われる場合があります。これらは、象牙質表面の微小な管(象牙細管)を封鎖し、痛みを軽減します。

象牙質知覚過敏症の予防策

  1. 適切な歯磨き習慣の確立
    ・柔らかい歯ブラシを使用する
    ・歯科医師や歯科衛生士によるブラッシング指導を受ける
  2. プラークコントロールの徹底
    歯垢を適切に除去することは、歯周病や象牙質知覚過敏症の予防に繋がります。
  3. ブラキシズムの防止
    歯ぎしりが原因の場合、マウスガードの使用が推奨されます。
  4. 定期的な歯科検診
    定期的な検診とクリーニングを受けることで、早期に問題を発見・対処することが可能です。

まとめ:象牙質知覚過敏症と歯周病を防ぐには?

象牙質知覚過敏症は単なる「しみる痛み」ではなく、歯周病とも深く関連しています。どちらの症状も放置せず、適切な予防・治療を行うことで健康な歯を保つことができます。

以下のポイントを意識して、健康な歯と歯茎を守りましょう:

  • 毎日の正しい歯磨き
  • 歯科医師による適切な指導
  • 症状に応じた治療

お口の健康を守るため、気になる症状がある場合はお気軽に歯科医院にご相談ください!

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